ギャング団が蔓延るエルサルバドル
中米の国エルサルバドルは1980年から約12年間続いた内戦によって7.5万人ほどの死者を出し、全土が一時荒廃していた。
その後、一旦落ち着いた時期もあったが今度は凶悪犯罪集団マラスが国民を新たな
どん底に陥れようとしている。本国以外にもグアテマラやホンジュラスで出没
するそうだ。
マラスによる犯罪が特に多いのが首都のサンサルバドルである。サンサルバドル市では
国内の約3割の殺人事件が発生している。中でも治安が劣悪なのは旧市街である
セントロ地区なのだ。ここは危険極まりない所で、地元の人も近づかないマラスの
巣窟エリアである。
万が一被害にあった時は日本大使館のそばでも侮ってはいけない。過去にその周辺で
強盗事件が発生したからだ。
夜中に男性が車を運転していた時のことである。赤信号で停止したところに強盗が
現れ、銃を突きつけたという。そして携帯電話や金品を奪い、男性が乗っていた
車で逃走した。
治安の悪い場所では赤信号で停止していると、その間を狙った強盗や山賊に襲われる
ことがある。交通ルールを守っていては身の危険が生じることもあるのだ。身の危険を
感じた場合、赤信号を無視してスピードを落とさずに横断する方が安全である。魅力的
な観光地も多い国だが、凶悪事件に遭遇する確率は高いことを認識した方がいいだろう。