遭難者世界一の谷川岳

新潟県群馬県との県境にある日本有数の名山

であるが、その親しみやすさとは裏腹に、実は恐ろしい事実がある。それは

遭難者の数が飛びぬけて多く、世界のワースト記録なのである。

 

谷川岳の尾根1500mにある天神平駅まではロープウェイに乗って登山ができ、

年間でおよそ4~5万人もの登山者が訪れる。谷川岳は別名、死の山や魔の山とも

呼ばれていて、事故及び遭難の記録によれば1931年から現在までの死者は

800名以上にものぼる。

 

エベレストなどの標高8000m級の世界的な山での死者を全て足しても、この数

には及ばない。ではどうしてこの2000mにも満たない山がこれほど危険なのか。

 

それは変化が極めて激しい気象が鍵を握っているようである。冬ともなれば日本海

から季節風が強く吹く、日本屈指の豪雪地帯なのである。5月になっても残雪が

大量に残っていたり、標高1500m付近からは森林限界となり、強風にさらされる

ことになる。

 

また一ノ倉沢という日本三大岩場として数えられる岸壁があり、数多くの登山家が

チャレンジするロッククライミングの名所なのである。遭難事故で亡くなるのが、

この急峻なルートで挑んだ人々が多い。

 

週末に訪れる登山家も多い谷川岳だが、こうした玄人向けのエリア以外にもポピュラー

な天神尾根ルートで登り道や気象が急激に変化することもあるだろう。

 

死の山で墓標を刻まないためにも、気軽にけっして立ち入りしないことが大切である。

 

ギャング団が蔓延るエルサルバドル

中米の国エルサルバドルは1980年から約12年間続いた内戦によって7.5万人ほどの死者を出し、全土が一時荒廃していた。

 

その後、一旦落ち着いた時期もあったが今度は凶悪犯罪集団マラスが国民を新たな

どん底に陥れようとしている。本国以外にもグアテマラホンジュラスで出没

するそうだ。

 

マラスによる犯罪が特に多いのが首都のサンサルバドルである。サンサルバドル市では

国内の約3割の殺人事件が発生している。中でも治安が劣悪なのは旧市街である

セントロ地区なのだ。ここは危険極まりない所で、地元の人も近づかないマラスの

巣窟エリアである。

 

万が一被害にあった時は日本大使館のそばでも侮ってはいけない。過去にその周辺で

強盗事件が発生したからだ。

 

夜中に男性が車を運転していた時のことである。赤信号で停止したところに強盗が

現れ、銃を突きつけたという。そして携帯電話や金品を奪い、男性が乗っていた

車で逃走した。

 

 治安の悪い場所では赤信号で停止していると、その間を狙った強盗や山賊に襲われる

ことがある。交通ルールを守っていては身の危険が生じることもあるのだ。身の危険を

感じた場合、赤信号を無視してスピードを落とさずに横断する方が安全である。魅力的

な観光地も多い国だが、凶悪事件に遭遇する確率は高いことを認識した方がいいだろう。

 

コーラのレシピ保管所

コカ・コーラは飲料水の中でも有名なヒット作であり、世界中で親しまれている。

1886年5月にジョージア州アトランタで産声を上げ、130年以上経った今でも

伝統の味を守り続けている。一体どんなレシピなのだろうか。

 

実はコカ・コーラのレシピはこの世界にただ一枚しかないと言われている。

 

そしてその記された紙はコーラ発祥地にあるワールド・オブ・コカ・コーラ博物館の

保管庫に厳重管理されているのだ。

 

コカ・コーラは元々、ジョン・ペンバートンという薬剤師がコーラの実やコカの葉を配合してつくったものである。

 

彼は薬局で頭痛解消や疲労回復用の健康ドリンクとして売り始め、そのうちソーダで割ったものを一杯5セントで売り出した。飲みやすく甘い香りのするその炭酸飲料は

次第にヒットし、たちまち人気者となった。

 

その後1888年に薬剤の販売や製造をしていたエイサ・キャンドラーに引き継がれ、

コカ・コーラ社を設立して大々的に宣伝を行った。

 

こうしてコカ・コーラは僅か数年でアメリカ全州で飲まれる有名商品となった。当然、

ライバル社のコピー商品が出される可能性があるため、エイサ・キャンドラー氏は

製造特許を取得し、商標登録までした徹底ぶりだ。

 

このように代々その製法をトップシークレットとし、詳細を知るのは重役2名だけしか

いないとされる。さらに万一の事故で1名が生き残るために2人が同じ飛行機に搭乗しないという噂まで囁かれているのである。果たしてこれは単なる都市伝説なのか。

暴力に支配される中央アフリカ

中央アフリカ共和国は名前の通りアフリカ大陸のほぼ中央に位置する国であり、何らかの問題を抱える国家が多いアフリカ大陸でも崩壊国家として認知されている。

国家として機能していないため幽霊国家とも呼ばれているほどである。

 

海外安全ホームページでは退避勧告が出されていて、シリアなど全域に退避勧告

示す赤色に塗られている国は少ない。イラクやイランも真っ赤になっているが

日本のメディアで取り上げられているので、国の状況は何となくイメージできる。

 

しかしこの中央アフリカについては、テレビで名前を聞く機会があまりなく実情を

知ることは遥かに困難である。理由の一つにあまりにも残酷で放送禁止事項がある。

 

 もともとこの国ではダイヤモンドや金、ウランなどの鉱物資源をめぐった

キリスト教徒とイスラム教徒との対立があり国民の貧困率は高く、リアル北斗の拳

(無政府状態)に陥っているほど治安が悪い。首都のバンギでは虐殺が頻繁にあるらしい。

 

政治でも混乱状況であり過去に女性大統領サンバパンザが就任し、バンギでの式典で演説を行った直後におそろしい事件が発生した。

 

大統領が去った数分後に軍服を着たキリスト教徒の兵士がイスラム教徒の元戦闘員と

みられる男性に襲い掛かり、リンチ殺人を行ったのだ。

 

これら一部始終は式典取材をしていた海外メディアの前で起きたため、かつてないほど

の残酷さを世界に知らしめることとなった。近年、武装勢力が少年兵の開放に合意した

とあるが実現の目処は不透明である。果たして退避勧告が解除される日は来るのだろうか。

巨大人食いワニが牛耳るウガンダ

ウガンダ共和国は東アフリカに属する国家で

赤道直下に位置し、アフリカ大陸では

治安がそこまで悪くはない国である。

 

アフリカ大陸の中でエイズに対する

対策が効果を上げており、ムセベニ政権が

引き金となって世界中の研究者が集まり、

HIVの感染率を抑えることに成功した。

 

現在では民主化が進んで、政情も落ち着いて

いるウガンダが実は命の保証ができない国と

なっている。それは人食い巨大鰐事件のためである。

 

発生した事件現場は世界第二位の大きな淡水湖として

知られるビクトリア湖である。北岸には首都カンパラ

等の都市があり、漁業や観光拠点地となっている。

毎年その湖畔で多くの国民がワニの餌食となるのだ。

 

 なぜ、これほどまでに人を襲うようになったのか。

その理由は規制を無視した漁民による魚の乱獲である。

これが原因となってビクトリア湖の魚が減少し、ワニ

が飢えたため人を襲うようになったのだ。

 

ちなみにワニが人肉を覚えるようになったエピソード

がこれだ。ウガンダにはかつてイディ・アミンという

大統領がいた。彼は虐殺した国民の肉を食べたと

言われていて、人食い大統領という異名を持つ。

 

そしてバラバラにした死体を流水口であるナイル川

投げ捨て、ワニに食べさせていたというのである。

人食い大統領が支配した国で人食いワニが出現している

のは出来すぎた話であり、事実は小説よりも奇なりである。